クライスラーRTボイジャーを紹介してます

クライスラー【RT】グランドボイジャー

【RT】グランドボイジャーは歴代5代目の、クライスラーを代表するミニバンです。
先代、先々代の【GS】【RG】はプラットフォームが同一でしたが、この【RT】は全く新しいプラットフォームを持っています。

 

この【RT】から車両に搭載されている様々なモジュールの通信方法が「CAN BUS」になりました。
その恩恵を受け今までにない装備が可能になりました。

 

2008年モデルに搭載されていたエンジンは、先々代の【GS】AWDに採用されていた3.8LでV6とほぼ同じです。
改良された点は、静粛性を高めるために、オイルパンが変更されました。

エンジンを制御していたPCM(パワートレインコントロールモジュール )も新しいものに変更されたおかげで、ETC(エレクトロニック スロットル コントロール)に変更されました。
そのため、スロットルのコントロールをアクセルペダルとワイヤーで行っていたものが、不要になったのです。
このおかげで、以下の機能の制御が改善されました。
・トランスアクスル インプット トルク マネージメント
・車速の制御
・オールスピード トラクション コントロール*1
・エレクトロニック スタビリティ プログラム(ESP)*2
・エンジン アイドル スピード コントロール
・エンジン アクセサリー負荷補正
*1
オールスピードトラクションコントロールは、通常のオンロード走行に合わせてチューニングされています。
各ホイールのブレーキを個別に操作したり、スロットルを制御して加速時のホイールスピンを最小限に抑え常にトラクションを維持します。
*2
ESPは各ホイールを個別に制動し、エンジンのトルクを制御することによって運転者が車両の方向安定性を保持するのを支援します。
旋回時に内側に切れ込んだり(オーバーステア)、外側に膨らんだり(アンダーステア)したときに作動します。
ESPはホイールスピードセンサーを監視することにより、車速と個別のホイールの回転速度を検出しています。
またESPはステアリングアングルセンサーを監視することにより、運転者による進行方向を決定します。
車両の進行方向とステアリングアングルセンサーから受信した入力とにずれが発生すると、ESPが作動します。
ESPは減速、旋回、加速、障害物の回避などさまざまな走行状況での車両の安定性とコントロール性を向上させます。
ESPはウエット路面、雪道、凍結路、砂利道、または砂利道だけでなく、高温で乾燥しているために薄い油膜が形成されて滑りやすくなっている路面の走行にも威力を発揮します。

 

それまでドライバーの足の操作では、実現できなかったメリットがあります。
【ETC】=エレクトリックスロットルコントロール
・ETCはプログラミングされたスロットル開度によってドライバビリティが向上しました。
・プログラミングされた加速度によってパートスロットル時の加速感が向上しています。
・ETCによりトラクションコントロールおよびESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)の動作が改善されています。
・クルーズ コントロール使用時に、起伏に合わせて車速を正確に制御することができます。
・トランスアクスルとの協調作動が改善され、ギアのハンチングが低減されます。
・ETCではメカニカルスロットルコントロールシステムよりも、エンジンルーム内のコンポーネントの数を少なくすることができます。
・ETCにより車両システムの診断が強化されています。

 

スピードコントロールの精度の向上
スピードコントロールモードでは、ETCはエンジントルク変更要求に応答して、従来の負圧により作動するスロットルコントロールシステムよりも短時間に正確にスピードコントロールの作動を完了します。
負圧式システムで起こりうる速度の低下は発生しません。
ETCの精度はスロットルバルブの全閉〜全開までが「1024分割」され、その測定精度は0.07度以内のためアイドル回転数の制御も可能となっています。

 

日本には正規輸入されませんでしたが、2011モデルから3.6LのV6DOHCペンタスターエンジンが搭載されました。

A/Tも従来の4速から2速増えた6速A/Tが採用され、シフト間隔が短くなることで加速性能が向上するとともに、燃費も向上させることができました。

 

また、2007年から日本の道交法による規制でサイドカメラが取り付けられています。

 

先代【RG】から引き継いだ、パワースライドドア、パワーリフトゲート、リアシートの「Stow ‘n Go」システムも健在です。
上級モデルリミテッドの、リアシートの「Stow ‘n Go」システムは、サードシートを電動化していてスイッチ操作だけで格納できる優れものでした。

 

そして、とうとうスライドドアに、パワーウィンドが装備され開放感が増しました。

インテリアライテイングにはLEDが使用され、各列のシートに2個ずつLEDリーディングランプがオーバーヘッドコンソールに配置されていたり、コンソール前端にフロア照明用の緑色のLEDなどが装着されます。

コンソールの外側を取り巻くようにヘッドライナーとの間に配置されたパイプ状のLEDハローランプ(緑色)には遅延消灯機能が備わっていて、フロントドアトリムパネルにはカーテシー用のLEDがあります。

 

グランドボイジャーのツーリングモデルには、4灯式ハロゲンヘッドランプが装着されています。
このシステムはロービームバルブとハイビームバルブをそれぞれ2個ずつ備える4灯式ヘッドランプです。
リミテッドモデルにはHIDロービームとハロゲンハイビームを組み合わせた 4 灯式ヘッドランプが装備されます。

 

ハロゲン ヘッドランプ装着車にはマニュアルヘッドランプレベリングシステムが採用されています。
インストルメントパネルに配置されているスイッチを使用して、ヘッドランプの光軸を調整することができます。
HIDヘッドランプ装着車にはオートマチックヘッドランプレベリングが採用されています。

 

【RT】にはWINが採用されています。

WINにはイモビライザー モジュール、ワイヤレスレシーバーおよびエレクトロニックイグニッションスイッチの機能が統合されていて、モジュールとイモビライザー(キー)間の通信に電子暗号機能を使用することにより、イグニッションスイッチは電子的にロックされます。
そのため従来モデルに使用されていた金属製キー、機械式ロックおよびスイッチなどが不要になりました。

 

以上、【RT】の概要でした。

 

 

 


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