クライスラーPT バッテリー
クライスラーPT バッテリーあがり 1
症状:4〜5日でバッテリーがあがってしまう。
原因:純正のラジオ内部の回路不良のために暗電流が増加したため4〜5日でバッテリーが上がってしまいました。
暗電流とはクライスラーではIOD(イグニッション・オブ・ドロー)電流と呼ばれている、メモリーやセキュリティのために使われている電流です。
正常な暗電流値は5〜35mAとごく僅かですが、実測すると200mAほど流れていました。
修理方法:純正ラジオを修理して完治しました。
ちなみに、クライスラーの車両は約20日間車両を動かさないと、バッテリーあがりを起こすとサービスマニュアルに記載されています。
新品バッテリーでは、問題ないのですが、およそ2年ほど経過しているバッテリーになると、暗電流で消費してしまいバッテリーあがりを起こします。
バッテリーは、定期的な交換が必要です。
クライスラーPT バッテリーあがりによる副作用
バッテリーがあがることによって副作用があります。
時計などが狂ってしまうのは、当然ですが、PCM(エンジンコンピュータ)内部のメモリーが消えてしまいます。
これによって、それまで学習してきた記憶が全て消えてしまうのです。
正常な状態で、メモリーが消えてしまう分には良いのですが、エンジンに何らかのトラブルが在ってメモリーが消えてしまうと、起きていたトラブルを直すことができなくなります。
例えば、エンジンチェックランプが点灯したからと言って、ランプを消灯させるための一時しのぎに、バッテリーを外してしまうと、ランプは消灯しますが、学習したものも消えてしまうので、トラブルを抱えたまま二度とエンジンチェックランプが点灯しなくなります。
トラブルを抱えている状態が【正常】と学習してしまうのです。
このような副作用があるので、バッテリーは定期的な交換をおすすめします。
クライスラーPT バッテリーあがり 2
症状:バッテリーがあがる。 配線の損傷状況によっては、シフトしなくなる。(リンプインモード )
原因:トランスミッション・リンケージの 上部に取回されているTCM(トランスミッションコンピュータ)の配線が、トランスミッション・リンケ ージに干渉して損傷し、ショート していました。
修理方法:配線を修理し干渉を回避させるためにハーネスの取回しを変更して完治しました。